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歯ブラシだけじゃ足りない?ワンタフトブラシの効果について

投稿日:2016年7月8日|カテゴリ:院長コラム
ワンタクトブラシ

ワンタフトブラシという商品を聞いたことがあるでしょうか。ワンタフトブラシとは、歯ブラシよりも小さめのブラシのことです。毛の本数は歯ブラシより少なく、「1歯用ブラシ」「ポイントブラシ」とも呼ばれます。町の薬局などでも、様々な種類のワンタフトブラシが販売されており、簡単に手に入れることができます。

私たちの歯は、形も歯並びも人それぞれです。そのため、歯ブラシだけでは歯磨きが十分でないことがあります。そこで、歯ブラシとワンタフトブラシを歯に合わせて使うことで、より効果的に歯磨きを行うことができます。今回は、ワンタフトブラシの効果、使い方についてお話します。

◆ワンタフトブラシはどんな歯に使ったら良いの?

1.奥歯

普通の歯ブラシは、歯ブラシの頭の部分が大きいので、奥歯を磨こうとすると、なかなか当てたい部分に入らなかったり、奥に違和感を覚え、気持ち悪くなってしまったりすることがあります。

ワンタフトブラシは、頭の部分が小さく、容易に奥歯に届くので、無理せず歯磨きを行うことができます。特に、一番奥の歯の裏側の部分は、普通の歯ブラシではなかなか毛先が届かず虫歯の好発部位なので、ワンタフトブラシで注意して歯磨きをして虫歯を防ぐことが大切です。

2.親知らず

親知らずが腫れてしまった経験のある方はいらっしゃるでしょうか。親知らずの周りに最近や食べかすが付着していると、親知らずの周りの歯茎が感染を起こし、痛んだり腫れたりします。特に、十分に生えきっていない親知らずは、歯の高さが低いので見えづらく、普通に歯磨きをしていると、歯ブラシが全然当たっていないなんていうことも。

ワンタフトブラシは、歯の高さが十分でない親知らずのような部分にも当てやすいです。また、頭の部分が小さいので、奥の方に入れても苦しくならないので楽に磨けます。

ワンタクトブラシ

3.インプラント

インプラントとは、虫歯や歯周病などが原因で歯がなくなってしまった部分に、人工の歯を作るという治療です。インプラントは万能だと思われがちですが、実は歯周病にかかることをご存知でしょうか。インプラントの周囲をうまく磨くことができず、プラークが付着したままになることが原因です。

インプラントに起こる歯周病のことを「インプラント周囲炎」と言います。インプラント周囲炎は自覚症状があまりなく、気づいた時には進行している怖い病気です。最悪の場合は、インプラントが抜けてしまうこともあります。

インプラント周囲炎の予防には、やはり歯磨きをしっかりと行うことが必要です。ワンタフトブラシはインプラントのお手入れにとても効果的で、インプラントと歯茎の境目に付着したプラークを細かく落とすことができます。

4.歯が重なっている部分

歯並びがガタガタしている部分や、歯と歯が重なって生えてきている部分は、歯と歯の間の隙間にプラークや食べかすが溜まりやすくなっています。普通の歯ブラシで磨いていてもなかなか毛先が届かないので、磨き残しが多くなります。ワンタフトブラシを用いて歯の隙間を丁寧に磨くと効果的です。

ワンタクトブラシ

◆ワンタフトブラシの使い方

1.普通の歯ブラシを使ったあとに使用する

全部の歯をワンタフトブラシで磨いていると、時間もかかりますし、効果的ではありません。まずお口全体を普通の歯ブラシで磨き、そのあとで磨きにくい部分、より丁寧に磨きたい部分にワンタフトブラシを使うとよいでしょう。

2.持ち方は「ペングリップ式」!鉛筆を持つように!

普通の歯ブラシにも推奨されていますが、ワンタフトブラシも「ペングリップ式」、つまり、鉛筆を持つように持って磨いてください。コントロールが良くなるので、当てたい歯にしっかり当てることができます。

3.鏡を見ながら確認する

せっかくワンタフトブラシを使っても、当てたい部分に当たっていなければ意味がありません。ワンタフトブラシの毛先がどこに当たっているのかを確認しましょう。鏡を見ながら磨くのがおすすめです。ワンタフトブラシが磨きたい部分に当たっていたら、その場で細かく動かしてください。大きく磨いてしまうと十分に磨くことができないので注意しましょう。

4.毛先が開いてきたら交換する

普通の歯ブラシでも言われていることですが、ワンタフトブラシも毛先が開いてきたら交換の目安です。使用頻度によっても異なりますが、大体1か月に1本程度交換するのが良いでしょう。

ワンタクトブラシ

 

※上記コラムに関するご質問・ご相談は、虎ノ門(神谷町)の歯科岡田歯科クリニックへご連絡下さい。