一般歯科・予防歯科
一般歯科は虫歯の治療や、歯周病の治療など、一般的な歯の診察や治療をさします。歯の磨き方も一般歯科で教えております。保険診療として受診できる一般歯科ですが、歯の状態や治療によっては自由診療のインプラントや審美治療、矯正歯科になることもあります。どの歯医者に行けばいいか迷ったときは、一度一般歯科で受診し、ドクターにご相談下さい。
一方予防歯科は、虫歯や歯周病などの予防を専門外来とした診療科目です。病気の進行に応じた治療を含め、病気の段階から健康レベルに戻そうとするので、一般歯科とはっきりした線引きがないのが当院の特徴です。
虫歯
むし歯(虫歯)は、お口の中が酸性になることで歯のカルシウムが溶け出しておこるものです。ごく初期のCO(以下で説明)の場合、治ることがありますが、一般的に他の病気とは異なり、もとにはもどりません。まず、むし歯にならないように注意しましょう。
虫歯の原因
虫歯の原因は歯垢(しこう)です。歯垢とはただの食べカスではなく細菌の塊です。お口の中には300〜400種類もの菌がいるといわれています。その中でむし歯菌をつくる主な菌としてミュータンス菌や乳酸桿菌(ラクトバシラス菌など)があります。これらの菌がお口の中の酸性度を高め糖を分解して作る「酸」が菌を溶かします。
虫歯になる4つの条件
『1.むし歯菌の数』『2.糖分の摂取量』『3.菌の性質』の3つの要因と、『4.その要因が重複する時間』が影響して発症します。
虫歯のメカニズム・進行・治療方法
分類 | C1 | C2 | C3 | C4 |
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状態 | ||||
症状 | 歯の表面であるエナメル質が溶けて穴が開く。痛みは感じない。 | 象牙質まで穴が開く。冷たいものが染み始める。 | 虫歯が神経まで達する。激痛がはしる。 | 神経は死んでしまい根だけが残る。痛みは落ち着く。 |
治療方法 | 樹脂で穴を塞ぐ。 | 虫歯部分を削って金属などで埋める。 | 神経を取り除き金属を被せる。 | 抜歯をし必要であれば土台を作る。 |
C0: 自覚症状はありませんが、歯の表面に黒いところや不透明なにごりができます。この段階では、フッ化物やシーラント(予防填塞)で治すことが可能です。 C1: 歯の表面(エナメル質)に限局したむし歯です。自覚症状はまだありません。 C2: 象牙質まで進行したむし歯です。冷たいものがしみることがあります。 C3: 歯の神経(歯髄)まで達したむし歯です。夜眠れないほどのずきずきした激しい痛みがあります。 C4: 歯が崩壊し、根っこの先にも膿がみられます。
虫歯の予防方法
むし歯にならないように歯磨きをすることは誰もが知っています。上記の4つの条件を把握した上で予防歯科を実践しなければ、いくら治療してもまたむし歯になってしまいます。
自分にはどんなリスクがあるのか知り、私たちと一緒に自分にあった予防歯科をはじめましょう。
歯周病
歯周病の症状
歯周病は、歯周組織(歯を支えている歯肉・骨)の病気です。歯槽膿漏と呼ばれることもあります。虫歯と違い、痛みなどの自覚症状が初期にはあまりないので、歯がグラグラしたり、歯並びが悪くなったりと、気づいた時にはすでに進行していることがあります。
歯周病の原因
歯周病の直接の原因は、プラーク(歯垢)です。プラーク中にはむし歯菌や歯周病菌が、1mg中になんと1億個以上いるといわれています。この中の歯周病菌は歯磨きを怠ったり、砂糖を取りすぎたりしますと、歯周ポケット内で以上に増殖し、それらが出産する毒素や酵素によって歯周組織に炎症をおこし、歯槽骨を溶かす歯周病へと進行していきます。
また、歯石はプラークが石灰化して固まったものです。表面がざらざらしているのでさらにプラークがたまりやすくなります。歯石はうがいや歯磨きでは取れないので専門家に取ってもらうしかありません。そうなる前にまず歯磨きでプラークをきれいに取り除くことが大切です。
歯周病の進行
分類 | P1 | P2 | P3 | P4 |
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状態 |
健康な歯肉: 健康な歯肉はひきしまり、弾力があるピンク色をしています。歯ブラシで多少こすっても出血しません。 P1 歯肉炎〜: 歯肉が炎症を起こし充血発赤・腫脹・出血が見られますがまだ骨吸収は見られません。 P2 軽度歯周炎: 歯と歯ぐきの間にプラークがたまって、歯ぐきが腫れ出血しやすくなっています。歯を支える骨にはあまり影響がないか、もしくは微量の骨吸収がみられます。また、歯周病は悪くなる時期(活動期)と静止期を繰り返しながら進行していきます。 P3 中等度歯周炎: 歯周ポケットが形成され、歯石が深部まで付着し、歯を支える骨が半分くらい失われています。 P4 重度歯周炎: 歯を支える骨がほとんどなくなり、歯がぐらつき、このまま放っておくと歯がぬけてしまいます。歯ぐきが下がる、膿が出るなどの症状もみられます。
歯周病の危険因子
歯周病もむし歯と同様、歯周病菌がきるだけでは発症しません。様々な心理的なストレスによる免疫力の低下や喫煙・お酒などの生活習慣、糖尿病などの全身的な疾患が重なることによって発症します。
細菌数、生活習慣、全身の健康度は一人ひとり異なりますので一人ひとりのお口の中の環境・原因因子を見つけることが大切です。
むし歯や歯周病にならないためには予防歯科が重要です。
岡田歯科クリニックでは皆様のお口の健康を守るための予防法を提案、お手伝いさせていただきます。