詰め物が外れるのはなぜ?

投稿日:2018年11月8日|カテゴリ:院長コラム

食事中、予想外に硬い物を噛んだと思ったら、実は歯の詰め物が外れていた、そんな経験ありませんか?

しっかりとくっつけていたはずの詰め物が外れてしまうのは、どうしてなのでしょうか。
今回は、詰め物が外れてしまう原因や、外れたときの注意点などについて解説します。

詰め物が外れる原因

まずは、詰め物が外れる原因から解説します。

◆経年劣化

詰め物は、セメントとよばれる接着剤を使って歯にくっつけます。
セメントには寿命があり、時間の経過とともに少しずつ接着力が低下してきます。そのために、詰め物が外れてしまうのです。
また、金属製のしっかりした詰め物であっても、素材そのものが経年劣化を起こすことで破損して外れてしまうことがあります。

◆むし歯の再発

詰め物が外れる原因のひとつには、むし歯の再発もあげられます。
むし歯は、ストレプトコッカス・ミュータンス、いわゆるむし歯菌が、乳酸とよばれる酸を作り出して歯を溶かすことで起こる病気です。
詰め物と歯のすき間からむし歯菌が入り込んでしまうと、詰め物の裏側でむし歯が再発してしまうのです。
詰め物は、歯の形にぴったりと合っていなければくっつきません。
ところが、むし歯が再発すると、歯が溶かされて歯の形が変わってしまいます。詰め物の形は変わらなくても、歯の形が変わってしまうことで、双方がぴったりと合わなくなるので、詰め物が外れてしまうのです。

◆歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過剰な力がかかってしまいます。
この力によって、詰め物をくっつけているセメントが破壊されることがあり、そうなると詰め物が外れてしまいます。

◆噛み合わせの変化

あまり意識することはないのですが、実は歯は動きます。歯が動くことで、長い時間をかけて咬み合わせも少しずつ変化していきます。
普通の歯であれば、噛み合わせの変化にあわせて、歯のほうがすり減って形を変え、新しい噛み合わせになじんでいきます。
ところが、詰め物は硬いので中々すり減りません。変化を起こす前の噛み合わせにあわせて作られたままの状態なので、新しい噛み合わせに合わず、外れてしまうのです。

詰め物が外れたときの注意点

詰め物が外れたときの注意点について解説します。

◆自分で戻さない

外れた詰め物を元の歯に戻そうとするのはやめてください。
自分自身でぴったりと戻すのは意外と難しいものです。
外れた詰め物は、歯にぴったりと入れなければ、歯が欠けたり割れたりする、または詰め物が変形する原因になるからです。
中には、瞬間接着剤などでつけてしまう人もいますが、同様の理由でやめてください。

◆捨てずに歯科医院に持って行く

外れた詰め物や、つけてあった歯の状態に問題がなければ、詰め物を再び歯に戻せます。歯科医院を受診する時、忘れず持参するようにして下さい。
それまでの間は箱に入れておくなど、保管している間に詰め物が変形しないように気をつけて下さい。

◆放っておかない

詰め物をしてあったということは、以前にむし歯になって治療を受けた歯ということです。
詰め物が外れたままにしておくと、そこからむし歯が再発するおそれがあります。放置しないで早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

◆歯みがき

詰め物が外れると、そこに食べ物が挟まりやすくなります。歯みがきは普通にしていただいて大丈夫なのですが、入り込んだ食べ物が残らないようにていねいに磨くようにして下さい。
歯を磨いても、詰め物が外れた歯が欠けることはありませんから、心配せずに歯を磨くようにしましょう。

◆詰め物が外れた歯で硬い物を噛まない

詰め物が外れた歯で、硬い物を噛むと歯が欠けてしまうことがありますし、とがった部分があれば、頬を傷つけてしまうこともあります。
ですので、歯科医院を受診するまでの間は、なるべく反対側で噛むようにした方がいいでしょう。

まとめ

歯の詰め物は、セメントの経年劣化やむし歯、噛み合わせの変化などいろいろな原因で外れることがあります。
もし、詰め物が外れたときは、歯に戻すようなことはしないでください。元に戻せる可能性があるので、詰め物が変形しないように箱に入れるなどして保管し、放置せずに早めに歯科医院に持って行くようにして下さい。

※上記コラムに関するご質問・ご相談は、虎ノ門(神谷町)の歯科岡田歯科クリニックへご連絡下さい。