フッ素濃度が高くなった歯みがき剤のご紹介!

投稿日:2018年5月9日|カテゴリ:院長コラム
フッ素

みなさん、食事の後には歯みがきをなさってると思いますが、歯みがき剤をお使いになっていますか?

歯みがき剤を使って歯みがきをしておられる方が大半だと思いますが、歯みがき剤の薬用成分を調べた方ってあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?

歯みがき剤の薬用成分にはいろいろな種類がありますが、むし歯を予防する目的で薬用成分にフッ素が配合されている歯みがき剤があります。

このフッ素が配合された歯みがき剤について、濃度が高くなったものが発売されるようになりましたので、ご紹介します。

フッ素の濃度について

フッ素の濃度が高ければ高いほど、むし歯の予防効果が高くなります。しかし、安全性の観点から、その濃度には上限が厚生労働省によって定められています。

日本国内に置いて発売されている歯みがき剤の多くは、フッ素濃度950ppmとなっていますが、これは、厚生労働省が歯みがき剤のフッ素濃度の上限を1000ppmと決めていたからなのです。

ところが、平成29年3月になり、歯みがき剤のフッ素濃度の上限を従来の1000ppmから1500ppmにまで、なんと1.5倍にも増した歯みがき剤の製造販売を認めることが、厚生労働大臣から発表されました。

この1500ppmは、実はEUを始めとして現在、世界各国で採用されている歯みがき剤のフッ素濃度の上限なのです。これで、ようやく我が国の歯みがき剤も世界基準のフッ素濃度に達したといえますね。

これを受け、平成29年以降、フッ素濃度が1450ppmの歯みがき剤が発売されるようになりました。

フッ素

フッ素の効果について

では、どうしてフッ素はむし歯を予防する効果があるのでしょうか?!

それには、フッ素の3つの働きが関係しています。

◆むし歯菌の活動抑制作用

むし歯の原因は、むし歯菌と呼ばれるストレプトコッカス・ミュータンスなどのお口の中の一部の細菌にあります。

ミュータンス菌が、お口の中の食べかすなどを利用して、乳酸と呼ばれるタイプの酸を産生します。歯、特に最表層のエナメル質は、身体の中で最も硬い物質と言われるほど丈夫なものなのですが、この酸にだけは弱く、しばらくさらされると少しずつ溶かされていきます。

こうして、歯に穴が開き、むし歯になるのです。 フッ素には、このミュータンス菌などのむし歯菌の活動を抑え、酸を作りにくくさせる効果があります。

◆再石灰化促進作用

再石灰化作用とは、ミュータンス菌などによって歯が溶かされ、結晶構造がスカスカな状態になった歯のエナメル質に、再びカルシウムやリン酸を補給して、エナメル質の構造を修復する働きのことです。

フッ素には、この再石灰化作用を促進する働きがあるのです。

フッ素
◆歯質強化作用

フッ素によって再石灰化作用されたエナメル質の結晶構造は、通常のエナメル質にふくまれているハイドロキシアパタイトが、フルオロアパタイトに変化します。

このフルオロアパタイトは、ミュータンス菌などが産生する酸に対して、耐酸性を示します。つまり、エナメル質の結晶構造がフルオロアパタイトになった歯は、通常のハイドロキシアパタイトでできている歯よりも酸に強く、溶かされにくいと言えます。

フッ素は、歯そのものを強くして、むし歯になりにくくする働きもあるのです。

1450ppmの歯みがき剤を使って、むし歯を予防しよう!!

950ppmの歯みがき剤と1450ppmの歯みがき剤を比較すると、使ってから30分後の唾液中の残留フッ素濃度が、1450ppmの歯みがき剤は950ppmの歯みがき剤の2倍にもなっていました。

そうです、フッ素濃度の差は1.5倍なのに、唾液中のフッ素濃度は2倍の差ということになり、歯みがき剤のフッ素濃度の差以上に、むし歯の予防効果は高くなっているのです。

子供の場合は生えたての弱い永久歯を、そして、大人の場合は歯茎が痩せて露出した弱い歯根をミュータンス菌から守るため、また、一度治療した歯にむし歯が再発する二次カリエスを予防するために、フッ素濃度1450ppmの歯みがき剤を使ってみてはいかがでしょうか。

従来のフッ素濃度950ppmの歯みがき剤よりも、効果的にむし歯を予防できます。 ただし、6歳未満には使用できませんので、ご注意くださいね。

フッ素

 

※上記コラムに関するご質問・ご相談は、虎ノ門(神谷町)の歯科岡田歯科クリニックへご連絡下さい。