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口の中のねばつき!正体と対処法

投稿日:2019年1月10日|カテゴリ:院長コラム

お口の中が気持ち悪い、なんだかネバネバするようになってきた、そんな感じがしたとき、そこにはどのような原因が隠れているのでしょうか。そして、その嫌な感じは解消できるのでしょうか。
今回は、お口の中のねばつきの正体と対処法について、わかりやすく解説します

お口の中のねばつきの原因

お口のねばつきはどうして起こるのでしょうか。

◆細菌

お口の中のねばつきの原因として最も多いのが、実はお口の中の細菌です。特に朝起きたときのねばつき感が強いときにはその可能性が高いです。
お口の中には歯周病菌やむし歯菌から、真菌とよばれるカビの菌までいろいろな細菌がいます。朝起きたときにねばつくのは、寝ている間にお口の中の細菌が増殖するからです。

川や海でヌルヌルした石を触ったこと、見たことありませんか?あのヌルヌルは、石の表面についた細菌が集まってできたコロニーとよばれる細菌たちの巣です。
この現象と同じように、お口の中で細菌が増えると、歯の表面などにヌルヌルしたのり状のコロニーとなって現れてきます。
これが原因となってお口の中にねばつきを生じるようになるのです。

◆唾液

唾液には、ネバネバした成分とサラサラした成分があります。
年齢とともにサラサラした成分が減り、ネバネバした成分の割合が増えていきます。
また、サラサラした成分はリラックスしたときに分泌されやすく、反対にストレスが高まった状態ではネバネバした成分が増えてきます。
加齢的な影響やストレスなどによってネバネバした成分の割合が高まると、お口の中で唾液の流れが悪くなるので、ねばついた感じがするようになります。

◆お口の中がねばつくときの対処法

お口のねばつきを感じた時の対処法について紹介します。

◆細菌

お口の中の細菌を減らすには、歯みがきやうがいなどのお口のケアがたいせつです。毎食後に歯みがきをするだけでなく、寝る前にも歯を磨くと、細菌の数を減らすことが出来るのでたいへん効果的です。
歯がないという方は、歯みがきではなく寝る前にうがいをしてください。
うがいをしてお口をさっぱりさせておくだけでも、お口の中の細菌を減らすことが出来ます。

◆唾液

ストレスが高まると唾液のネバネバした成分が増えてきます。少しでもネバネバした成分を減らすためには、リラックスした生活をおくることが大切です。
また、唾液を出すには唾液腺マッサージも効果的です。
マッサージの刺激で唾液腺の働きを活性化するのです。唾液腺とは唾液を作り出している組織のことです。耳の下にある耳下腺、顎のエラの裏側にある顎下腺、舌の下にある舌下腺の3種類の唾液腺があり、これらを総じて三大唾液腺とよんでいます。
これら唾液腺のうち、耳下腺から出す唾液にはサラサラした成分が多く含まれています。
そこで耳下腺にマッサージしてみてください。耳下腺の働きが活性化されてサラサラした成分を出しやすくなります。耳下腺のマッサージの方法ですが、まずは、頬から耳たぶにかけての範囲に、人差し指から小指までの4本の指を当ててください。そして、後ろから前に向かって円を描くように指をゆっくり動かしましょう。
これが耳下腺のマッサージの方法です。一度お試し下さい。

◆お口のねばつきを予防するためのポイント

では、お口の中にねばつきが生じないようにするためのポイントを紹介します。

◆歯みがき

基本的に、食べたら歯を磨くことを習慣づけましょう。
朝食・昼食・夕食だけではありません。間食した後も歯を磨いてください。そして、歯を磨くときに、歯の表面だけでなく歯と歯の間まで磨くように心がけてください。
歯と歯の間を磨くには、歯ブラシだけでは十分ではありません。
歯ブラシは歯と歯の間にはどうしても届きにくいのです。
そこで、歯ブラシに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯を磨くようにしましょう。

◆洗口剤

歯みがきの後、うがいをしていますよね。そのとき、洗口剤、つまりうがい薬を使うと、すみずみまできれいになります。
洗口剤をお口に含んで、数十秒間お口の中でぐじゅぐじゅと循環させて、お口の中に残った細菌を洗い流しましょう。

◆よく噛んで食べる

ヒトの身体は、食べ物をよく噛んで食べると、その刺激で唾液をよりたくさん作り出すようになっています。
食事をしっかり噛んで食べる習慣を身につけるようにしてください。
また、食事以外の時間では、シュガーレスのガムを噛んでみるのも唾液を出すのに効果的です。

◆睡眠不足に注意

ストレスをためないように生活のリズムを整えるのも大切です。特に、一日の終わりにはゆっくりするようにし、睡眠不足にならないように注意してください。

◆タバコ

タバコを吸うと、お口の粘膜に有害な煙が浸透していきます。
そして、お口の粘膜も乾燥してしまいます。お口の中は本来うるおっているところなので乾燥に元々弱い上に、タバコの煙で細胞が傷つけられてしまいます。
そのために、唾液による抗菌作用や、細菌や汚れを洗い流す働きが低下し、お口の中で細菌が増えるようになります。
タバコを吸っている方は、禁煙を試みるようにしてください。

まとめ

お口の中にねばつきを感じた時、その原因の多くは細菌と唾液にあります。お口のケアとマッサージでねばつきを解消しましょう。
そして、ねばつかないように紹介した予防法を是非実践して下さい。今回した方法を参考にしていただき、ねばつきのない快適なお口にしていきましょう。

※上記コラムに関するご質問・ご相談は、虎ノ門(神谷町)の歯科岡田歯科クリニックへご連絡下さい。